まぼろし万国博覧会



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全国民が熱狂した大イベントのすべて

日本万博博覧会は、昭和を代表する大イベントです。
インターネットもなかった当時、日本は海外の情報もそれほど多く流通していませんでした。
大人は見たこともない海外の文化に、子供たちは企業が発信する明るい未来の社会に、それぞれが熱狂したのです。

当時の状況を伝える数少ない記録として、素直に楽しめる一冊です。
あの頃の《未来》に、ぼくらは立っているのか?

カバーイラストはいまいちイカさない気もするが、膨大なアンケートや文字情報により、1970年(昭和45年)、大阪で開かれた万国博覧会をさまざまな角度から回想、というよりむしろ、一冊の本の中に再現しようと試みている力作であり、その分量やエネルギーに、ひたすら圧倒される。

思えば、60年代中盤あたりから徐々に、それまで上昇を続けてきた日本という国の下降は始まっていたのだろうが(69年、そして71年以降の時代の気分を思えばなおのこと、そう思わざるをえない)、ほんの一時的な気分であったにせよ、それがフワッ、と、ふたたび持ち上がったように、日本中の人々に思い込ませることに成功したというその一点のみをとっても、この万博というイベントの持っていた、とてつもないパワーを痛感してしまう。
大阪万博――、今ではもう遠い過去の出来事だし、今のところ、こんな《未来》は訪れてはいないが、ここにある《未来》へのあこがれは、決して色あせてはいないと、オレは信じている。
万博は面白い

大阪の万国博覧会が開催されてから32年という時間が流れました。
修学旅行や、遊園地、リゾート施設等に行くたびに大阪での「EXPO'70」とはどんな博覧会だったのだろうかと疑問を持っていました。
そして、一冊の本と出会うことになりました。それがこの「まぼろし万国博覧会」。

技術の発達した現在でもこの本の内容はとても新鮮なものとして目の中に飛び込んできます。当時のパビリオンの説明の他に、「万博の事件簿」という裏話的な内容も盛り込まれており、当時あまり普及していない様式トイレに対応しきれていない日本人の面白エピソードや、まだあまり親しまれていなかった外国からの食べ物など、一つ一つの内容がとても面白いものばかりです。



小学館
まぼろし小学校―昭和B級文化の記録
大増補版 まぼろし小学校 ことへん (ちくま文庫)
大増補版 まぼろし小学校 ものへん (ちくま文庫)